こんにちは~「ぽん」です!

本記事では「NISA制度の刷新」について説明していきます。

関連記事:【NISA】「つみたてNISA」と「NISA」の違い

本記事の対象は以下の通りです。
・一般NISAまたはつみたてNISAを利用している人
・NISAを始めようと思っている人


1.NISAの刷新内容について

今回、新設NISAおよびつみたてNISAの延長が20年度税制改正大綱に盛り込まれる方針となりました。

内容については以下の通りとなります。
現行の一般NISAについては、当初の予定通り投資期限を2023年までとし、新たに5年間・年120万円の非課税枠を維持しつつ、対象商品を投資信託とする「積み立て型」とする方向です。

一方、つみたてNISAについては、当初2037年までとしていた投資期限を5年間延長し、2042年までとする方向です。20年間・年40万円の非課税枠という内容については変更ありません。

2.刷新により何が変わるのか

まず、一般NISAについては、非課税期間および非課税枠については変更ありません。
従来通り、120万円の非課税枠が5年間使うことできることとなります。

ただし、対象商品については、従来の一般NISAが国内外の株式や投資信託だったことに比べ、新設されるNISA「積み立て型」では、投資信託のみとされています。

そのため、投資商品の選択肢が限定され、自由度が無くなります。

次に、つみたてNISAについては、従来のつみたてNISAの投資期限を延長するだけなので内容自体に変化はありません。

ただし、投資期限が5年延長されたことにより、一般NISAの投資期限が終了する2023年からつみたてNISAに切り替えたとしても、20年間の非課税枠を使うことができます。
※現行のつみたてNISAの場合、15年間しか非課税枠を使用できない。

3.新設NISAの評価

今回の刷新内容は、現状、つみたてNISAを選択している人にとっては特に影響のない刷新ですが、現状、一般NISAを選択している人にとっては大きな選択を迫られることとなります。

一般NISA終了後、新設NISA「積み立て型」か、つみたてNISAのどちらかを選択することとなります。

ただ、新設NISA「積み立て型」は年120万円の非課税枠があるとはいえ、5年間という期限がネックになります。正直、5年間を「積み立て型」というべきかどうかも疑問が残ります。

積み立てすることを主軸に置くのであれば、非課税期間を5年間ではなく、つみたてNISA同様、20年くらいにすべきです。

その点、年40万円と非課税枠は少額ながらも非課税期間が20年のつみたてNISAの方が積み立てという点に置いては軍配が上がります。

また、対象商品もつみたてNISAと同じ投資信託に限定されるのであれば、新設NISA「積み立て型」を選択するメリットが減少します。


4.まとめ

・20年度税制改正大網によりNISAの制度が刷新される。
 一般NISAについては、現行の一般NISAが廃止され、対象商品が投資信託に限定された下位互換のNIAS「積み立て型」が新設される。
 つみたてNISAについては、投資期限が延長され一般NISA終了後に選択してもフルに非課税期間(20年間)を利用することができる。
・積み立てという観点では、新設されるNISA「積み立て型」は期間が5年と短かすぎる。
 非課税期間20年のつみたてNISAの方に軍配が上がる。

※本記事の内容につきましては、個人調べによるものであり、正確性を確保するものではありません。
本記事によって生じる損害等につきましては、一切の責任を負いかねますので、ご承知のほど、よろしくお願いいたします。

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