こんにちは~「ぽん」です!

今回は「経理職のキャリアパスについて」について話していきます。

本記事の対象は以下の通りです。
・現職で経理職に就かれている人
・経理職のキャリアパスに悩まれている人

経理職は会社のお金の流れを学べたり、経営数値の分析能力を養うことができます。

そのため、事務総合職の中では事務職でありながらも専門的な知識やスキルを持った人材ということになります。

経営数値を読み取ったり、分析できるというのは経理の枠を超えて様々な分野で活躍できる可能性があります。

入社して3年目くらいまでは覚えることが多く、将来のキャリアパスについて考える暇はありませんが、入社5年目くらいになると今後の自分のキャリアパスというものを徐々に意識してくる時期になってくるかと思います。

本記事を通して、多岐にわたる経理職のキャリアパスについて知って頂ければと思います。



1.今の会社で昇進(出世)を積み重ねていく

経理職のキャリアパスとしては、最も一般的なルートとなります。

このルートでは、現状の会社で経理スキルと社内で評価を高め、昇進していくことになります。

経理職といえども会社員ですので、営業、人事、総務などと変わりません。

経理担当⇒経理係長⇒経理課長⇒経理部長⇒取締役(CFO)といった流れで昇進していくこととなります。

このキャリアパスのメリットとしては、同じ会社でキャリアを積むため、人間関係も新たに築くこともない為、仕事がしやすいという点が挙げられます。

一方、デメリットとしては、ある程度の役職までいくと自分がどこまで出世できるのかが見えてきてしまうので、割と早い段階でモチベーションを保ちづらくなるという点が挙げられます。

2.経理職で身に付けた知識・技能を他の職種で活かす

このルートでは、現状の会社で経理知識・技能を高め、経理職で培った知識・技能を他部署で活かすことになります。

経理知識・技能を活かしやすい部署としては、経営企画部、内部監査部などがあります。経理職が経理と財務で分かれているような会社であれば、双方での異動もあると思います。

経営企画では経営分析や予算の算定など、経理数値を使う場面が多いので経理職で培った知識・技能が役立つことでしょう。

また内部監査でも、元々経理出身の方が多かったりします。

細かい財務プロセスや内部統制など経理知識やスキルが役立つ場面も多いでしょう。

このキャリアパスのメリットとしては、上記1.と同様、同じ会社でキャリアを積むため、人間関係も新たに築くこともない為、仕事がしやすいという点が挙げられます。

一方、デメリットとしては、異動した部署で適性が合わなかった場合、辛い思いをする可能性があります。

いくら経営企画部や内部監査部がバックグラウンドとして経理知識・技能を持っていると役立つといっても、求められるものは経理職とは異なるので、それに馴染めるかが重要となります。

3.別の会社に転職する

このルートでは、別の会社で経理職の経験を活かすことになります。

同業他社であれば、そんなに仕事の内容が変わらないかと思いますが、異業種他社や他職種となると戸惑うことも多いでしょう。

英語が得意であれば外資系企業も選択肢に入ってきます。

今までいた会社のやり方が通用しないこともあるので、結構努力が必要になっていきます。

ただし、今までの会社では見れなかった他業種の世界や経験のない知識や事象を学ぶことで、個の能力としては高められる可能性があります。

また、会社の規模によっては年収が上がることもあるでしょう(逆に下がるということもありますが)。

現状より条件の良い環境の会社に転職できれば、より良い会社員人生を送ることもできます。

このキャリアパスのメリットとしては、他業種や外資系へ転職した場合、その業種特有の会計処理や米国会計など現状の会社では学べなかった知識・技能を身に付けることができ、経理としての能力を上げることができます。

また、現状より条件の良い会社に転職できれば、年収や休日が増える可能性があります。

一方、デメリットとしては、別の会社に転職するため、人間関係を新たに築く必要があります。

今後の仕事にも差し支えてくる部分ですので、なるべく会社に早く馴染むことが重要です。

また、今まで積み上げてきた会社での評価についても、新たに新しい会社で評価を高めていく必要があります。


4.専門的な資格を取得して転職・独立する

このルートでは、専門的な資格、つまり公認会計士や税理士の資格を取得して転職や独立をすることになります。

公認会計士や税理士を取得した場合、どちらも実務経験が必要となりますので、一度会計事務所や監査法人で経験を積み、その後独立というルートがベターになるでしょう。

特に公認会計士の経験は監査法人でないと実務経験を積むことができないので、必然的に監査法人⇒独立という形になります。

独立の内容は、会計事務所や税理士事務所となるケースが多いとは思いますが、経営数値を読み取り、分析できる能力を活かし、コンサルティング会社を設立するという選択肢もあります。

このキャリアパスのメリットとしては、独立後は完全な成果主義となるので会社員時代とは比べ物にならないほど年収が上がる可能性があります。

実際に数千万円~数億円稼ぐ公認会計士・税理士もいます。

一方、デメリットとしては、資格取得の難易度が高いことと、会計事務所や監査法人での見習い時代は、会社員時代に比べ年収が下がる可能性があります。

また独立後は、全て自分で切り盛りしなくてはならないため、軽業も自分でする必要があり、こなさなければならない仕事が増えます。

5.起業する

このルートは、独立以上に難易度が高いですが、銀行からの資金調達や事業計画の作成までこなせる能力があれば、起業することもできます。

経営数値に強いということも優位に働くことが多いでしょう。

ただ、リスクもそれなりに高く、事業そのものが上手くいかないという場合も考えられます。

一方で自分の好きなことで大金を稼ぐこともできるので、大変な分、やりがいや充実度は高いと思います。

このキャリアパスのメリットとしては、一から自分で事業や会社を作り上げることができます。起業の流れや実務経験を身に付けることができます。

また、年収面でも一獲千金を狙うことができます。

一方、デメリットとしては、起業するまでの難易度が高く、挫折する人も多いです。

また事業や会社が傾けば自分がその責任を取らなくではいけません。年収面でも激減はおろか収入なしとおうことも考えられます。

6.まとめ

以上、経理職の将来のキャリアパスとして考えれれるルートをご紹介してきました。

会社の経営数値を読み取り、分析できるという点で、様々なキャリアパスがあります。

自分が今後のどのようなキャリアパスを歩みたいのかということを考えながら選択していければ良いのかなと思います。

本記事の内容が、現状経理職に就いている人や経理職のキャリアパスについて悩んでいる人にとって役立つものになれば幸いです。

※本記事の内容につきましては、個人調べによるものであり、正確性を確保するものではありません。
本記事によって生じる損害等につきましては、一切の責任を負いかねますので、ご承知のほど、よろしくお願いいたします。