こんにちは~「ぽん」です!

今回は「従業員持株会」について説明していきます。

本記事の対象は以下の通りです。
・従業員持株会のある会社に勤めている人
・従業員持株会に興味のある人



1.従業員持株会とは?

従業員持株会とは、従業員が勤務先の会社の株を共同で購入・保有できる制度を運営する機関のことです。

従業員持株会では、従業員の給与・賞与から天引きし、集められた資金で自社株を購入します。
そして、従業員は拠出額に応じて配当金を得ることができます。

多くの会社では持株会に関して奨励金を出しており、福利厚生の一環として設けられています。

2.従業員持株会のメリット

従業員持株会のメリットとしては以下のようなものがあります。

メリット①:奨励金を貰うことができる。
多くの会社では、持株会を通して自社株を購入する際に会社として5~20%ほどの奨励金を出しています。

例えば、毎月、給与から10,000円天引きされ、自社株を購入している場合、奨励金が10%であれば11,000円分の自社株を購入することができます。

この奨励金こそが従業員持株会の最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。


メリット②:少額資金でも自社株を購入することができる。
一般的には上場している株であれば、最低単元株数というものがあり、100株以上でないと株を購入することができなかったりします。

しかしながら、持株会を通した自社株購入であれば、給与・賞与から天引きされた金額で株を購入するため、少額の資金でも自社株を購入することができます。

メリット③:配当を貰うことができる。
持株会を通した自社株買いであったとしても、通常の株式のように配当金を受け取ることができます。

配当金は従業員の拠出額に応じて貰うことができます。

また、受け取った配当金はそのまま再投資されるので、ゆきだるま式に資産を形成することができます。

3.従業員持株会のデメリット

従業員持株会のデメリットとしては以下のようなものがあります。

デメリット①:会社への依存度が上がる。
毎月の給与だけでなく、自分の資産についても会社に依存することになるため、自分の収入や資産が会社の業績により左右されやすくなります。

会社の業績悪化時には、給与や賞与が下がるだけでなく、持株会を通して購入した自社株も下落することが考えられます。

そのため、収入の減少と資産の減少の両方を受けることとなります。

この依存度の高さが持株会における最大のデメリットとも言えます。


デメリット②:売却しづらい。
持株会では、最低単元数に関係なく少額でも自社株を購入できることがメリットなのですが、一方で解約・売却するときは、最低単元数で売却することが一般的です。

そのため、最低単元数に満たない部分については、最低単元数になるまで売却できない可能性があります。

デメリット③:株主優待を貰うことができない。
株式の中には、株主優頼を設けている会社もあります。通常、株主優待を設置している会社の株を購入した場合、株主優待を受け取ることができます。

しかしながら、持株会を通して購入した自社株の場合、自社が株主優待を設定していたとしても受け取ることはできません。

4.まとめ

・従業員持株会とは、従業員が勤務先の会社の株を共同で購入・保有できる制度を運営する機関のこと。
・持株会の最大のメリットは
奨励金を貰うことができること。
持株会の最大のメリットは会社への依存度が上がること。

※本記事の内容につきましては、個人調べによるものであり、正確性を確保するものではありません。
本記事によって生じる損害等につきましては、一切の責任を負いかねますので、ご承知のほど、よろしくお願いいたします。