こんにちは~「ぽん」です!

今回は「SPXL設定来株価からのリターン」について話していきます。

本記事の対象は以下の通りです。
・SPXLへの投資を考えている人


1.SPXLの設定来リターン(2020年5月2日時点)

S&P500に連動する米国ETFにはVOO、IVV、SPYなどがありますが、今回の比較にはSPXLより設定日の古く、経費率の低いIVVを使用しています。

銘柄 SPXL IVV
設定日 2008/11/5 2000/5/15
株価(2008/11/6) 3.60 90.78
株価(2020/5/5) 34.13 287.14
リターン 948.05% 316.30%
経費率 0.95% 0.04%
資産総額(十億USD) 1.36 179.26

SPXLはS&P500の3倍に連動するレバレッジ型ETFであり、設定来のリターンは概ねS&P500の3倍となっています。

コロナ相場で株価が大きく下がっている中でも約11年間ほどで900%以上のリターンが出ているところは素晴らしいです。

しかし、経費率はIVVの約24倍と比較的高めといえるでしょう。
そのため、SPXLへの長期投資は経費分を考慮すると純粋な株価のリターンよりも目減りします。

また、ボラティリティも非常に大きく、リーマンショック時には高値圏から90%以上下落しています。

2.コロナショック以前のSPXL株価

現在はコロナ相場によりSPXLの株価は大きく下落していますが、コロナショック以前の高値は76.33ドルと2008/11/6からのリターンは2,120.28%という好成績でした。

経費率が高めとはいえ、11年で21倍ということを考えると魅力的な数値と言えるでしょう。

一方、IVVのコロナショック以前の高値は340.63ドルと2008/11/6からのリターンは375.22%になります。

2008年~2009年の株価はサブプライムローンやリーマンショックがあり、歴史的にも株価が低い時期ではありましたが、それでもここまで差がつくとSPXLの爆発力は相当なものであるといえます。

3.SPXLは長期より短期で投資したい

SPXLは設定来からの株価をみると長期保有でも大きなリターンを上げてくれそうな気もしますが、入り方を間違えると下落時の暴落率も相当大きく、ハイリスク・ハイリターンのETFとなります。

そのため、SPXLは長期で積み立てていくよりも、大きく下がったところで購入し、ある程度利益が出たら売却するといったスポット的な投資の方がコスパが良いかも知れません。

あまり長期で保有し過ぎると、大きな暴落時の利益を取り損ねる可能性があります。

一方、VOOやIVVのようにレバレッジの掛かっていないS&P500連動するETFはSPXLほどボラティリティが大きくなく、経費率も低いので長期投資に向いています。

4.まとめ

・SPXLの設定来リターンはS&P500の約3倍のリターンを上げている。
・コロナ相場以前は設定来リターンで約21倍を十分な好成績である。一方、ボラティリティが大きくリーマンショック時には90%以上下落したこともある。
・短期で投資するならSPXLは大きな利益を狙える。一方、長期投資するのであればVOOやIVVの方が良い。


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