本記事はレバレッジ債券ETF「TMF」と「TMV」を解説していきます。

本記事の対象者は以下の通りです。
・米国債券ETFへの投資を検討している人
・レバレッジETFへの投資を検討している人


1.TMFについて

TMFとは、満期20年以上の米国債の3倍の値動きをするレバレッジETFです。
長期米国債券の日々の価格に対し、3倍の値動きをすることを目指します。

TMFは、通常、安全性が高いが故に値動きの小さい米国債に対し、3倍のレバレッジを掛けることで、債権でありながら大きなキャピタルゲインを得ることができます。

一方で、経費率は0.95%と高く、長期投資よりも短期投資向きのETFと言えます。
加えて、レベレッジETFの特徴である逓減があることも長期投資に向かない理由となります。

また、米国債の価格は金利と逆相関にあり、金利上昇時には利回りが上昇する一方で債券価格は下落するので注意が必要です。

2.TMVについて

TMVとは、満期20年以上の米国債の3倍の反対値動きをするレバレッジETFです。
長期米国債券の日々の価格に対し、3倍の反対値動きをすることを目指します。

TMVは、債券価格が下落すると見通した場合、投資すべき商品となります。
もとの値動きはTMF同様に米国債ETFであるため非常に緩やかですが3倍のレバレッジを付けることで大きく価格変動が起こります。

経費率は0.95%と高く、TMFと同様に長期投資よりも短期投資向きのETFと言えます。

米国債の価格は金利と逆相関にあるため、TMFは金利上昇時に価格が上昇することとなります。

3.過去のリターン

<TMF>
年初来:▲18.88%
1年:▲50.41%
3年:▲45.72%
5年:▲19.03%

<TMV>
年初来:8.20%
1年:53.06%
3年:42.01%
5年:▲5.08%

4.まとめ

・過去5年のリターンはTMF、TMVともにマイナス。
・通常の債券型ETFと比較すると経費率が高く、ボラティリティも大きい。
・直近の米国金利上昇により債券価格は下落。
・長期投資向きではなく短期投資向けの商品。


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