本記事では2021年2月25日に三菱UFJ国際投信から新たに上場設定されたMAXISナスダック100上場投信(2631)について見ていき、投資すべきかどうかを検討していきます。
1.MAXISナスダック100上場投信(2631)のメリット
NASDAQの代表的な指数としては、ナスダック総合指数とナスダック100があります。ナスダック総合指数はナスダック市場銘柄全体に連動した指数であり、ナスダック100はナスダック全体から上位100銘柄を取り出した指数になります。
今回の「MAXISナスダック100上場投信(2631)」はナスダック100の方に連動したETFとなります。
米国ではQQQという有名なETFがありますが、今回の「MAXISナスダック100上場投信(2631)」は日本版QQQというのが一番しっくりくるかと思います。
今までにもナスダック100に連動した国内ETFとしては「NF NASDAQ100(1545)」や「上場インデックスファンド(NASDAQ100)(2568)」がありましたが、今回新たに上場した「MAXISナスダック100上場投信(2631)」は他の2つの商品に比べて信託報酬が最安値であるという点で一歩リードしています。
<税抜き信託報酬(2021/2/26現在)>
①NF NASDAQ100(1545):0.45%
②上場インデックスファンド(NASDAQ100)(2568):0.25%
③MAXISナスダック100上場投信(2631):0.20%
参考)QQQ:0.20%
基本的には同じベンチマークに連動するETFであれば、コストが安ければ安いほどパフォーマンスが良くなりますので、この中での最適解は③MAXISナスダック100上場投信(2631)ということになるかと思います。
税抜きベースとはいえ、本家QQQと信託報酬が同じというのは優秀です。
2.MAXISナスダック100上場投信(2631)のデメリット
コスト面だけを考慮するとナスダック100連動型の国内ETFとしては一番の投資対象となりますが、「純資産額」「ベンチマークとの乖離率(トラッキングエラー)」に注意する必要があります。
当然ながら「MAXISナスダック100上場投信(2631)」は上場したばかりということもあり、他の2つの商品に比べ純資産額が小さくなっています。
<純資産額(2021/2/26現在)>
当然ながら「MAXISナスダック100上場投信(2631)」は上場したばかりということもあり、他の2つの商品に比べ純資産額が小さくなっています。
<純資産額(2021/2/26現在)>
①NF NASDAQ100(1545):30,219百万円
②上場インデックスファンド(NASDAQ100)(2568):9,473百万円
③MAXISナスダック100上場投信(2631):132百万円
純資産額が小さいことで生じるリスクとしては上場廃止(繰り上げ償還)や運用コストアップの可能性があります。
また上場したばかりのETFはベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)も起こりやすいので注意が必要です。
せっかくナスダック100に連動したETFを選んでいるのにベンチマークに連動していなければ意味がありません。
ETFもある程度純資産が大きくなり安定してくると、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)もほぼ無くなってくるのですが、上場して間もない頃は乖離が起こりやすいので注意です。
ETFではなく投資信託の話にはなりますが、今では有名な楽天バンガードシリーズも設定当初はベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がありました。
つまり、上場したてのETFや投資信託はそういった特性があることを覚えておくと良いでしょう。
勿論、上場したてでもベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がほとんど起こらないケースもありますので、あくまで乖離が起こりやすいというまでになります。②上場インデックスファンド(NASDAQ100)(2568):9,473百万円
③MAXISナスダック100上場投信(2631):132百万円
純資産額が小さいことで生じるリスクとしては上場廃止(繰り上げ償還)や運用コストアップの可能性があります。
また上場したばかりのETFはベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)も起こりやすいので注意が必要です。
せっかくナスダック100に連動したETFを選んでいるのにベンチマークに連動していなければ意味がありません。
ETFもある程度純資産が大きくなり安定してくると、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)もほぼ無くなってくるのですが、上場して間もない頃は乖離が起こりやすいので注意です。
ETFではなく投資信託の話にはなりますが、今では有名な楽天バンガードシリーズも設定当初はベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)がありました。
つまり、上場したてのETFや投資信託はそういった特性があることを覚えておくと良いでしょう。
3.ヘッジは必要か?
「MAXISナスダック100上場投信(2631)」は為替ヘッジなしのETFになりますが、同時に「MAXISナスダック100上場投信(2632)」という為替ヘッジありのETFも新たに上場されています。
違いは為替ヘッジがあるかないかだけなので好きな方で良いかと思います。
ただ過去実績としてはこのETFに限らず為替ヘッジなしの商品の方が比較的リターンが高いケースが多いので個人的には為替ヘッジなしの方が好みです。
参考までに同じベンチマークを持つ「上場インデックスファンド(NASDAQ100)」のリターンを見てみると以下の通りとなります。
①上場インデックスファンド(NASDAQ100)ヘッジ無(2568)
1ヵ月:1.70%、3ヵ月:11.81%
②上場インデックスファンド(NASDAQ100)ヘッジ有(2569)
1ヵ月:▲0.44%、3ヵ月:9.94%
前述の通りヘッジ無しの方がリターンが良いのが分かるかと思います。
S&P500連動型など他の国内ETFにおいても比較的ヘッジ無しの方がリターンが良くなっているかと思いますのでいくつか他の商品でも見比べてもらうと良いかと思います。
違いは為替ヘッジがあるかないかだけなので好きな方で良いかと思います。
ただ過去実績としてはこのETFに限らず為替ヘッジなしの商品の方が比較的リターンが高いケースが多いので個人的には為替ヘッジなしの方が好みです。
参考までに同じベンチマークを持つ「上場インデックスファンド(NASDAQ100)」のリターンを見てみると以下の通りとなります。
①上場インデックスファンド(NASDAQ100)ヘッジ無(2568)
1ヵ月:1.70%、3ヵ月:11.81%
②上場インデックスファンド(NASDAQ100)ヘッジ有(2569)
1ヵ月:▲0.44%、3ヵ月:9.94%
前述の通りヘッジ無しの方がリターンが良いのが分かるかと思います。
S&P500連動型など他の国内ETFにおいても比較的ヘッジ無しの方がリターンが良くなっているかと思いますのでいくつか他の商品でも見比べてもらうと良いかと思います。
4.投資するか否か?
ナスダック100連動型の国内ETFとしては、信託報酬が最も安くなっており、投資する価値のあるETFだと思います。そのため長期的には投資していこうと思っています。ただ前述の通り、純資産が現時点では十分でないこと、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)が分からないことから、今すぐに投資するのではなく少し様子を見たいと思います。
ナスダック100は日本でも人気商品のため、MAXISナスダック100上場投信(2631)の純資産も今後伸びてくるかと思いますので、個人的には数ヵ月待ってみて純資産額やトラッキングエラーをしっかり追いついてきていることを確認してから投資していこうかと思います。
ナスダック100は日本でも人気商品のため、MAXISナスダック100上場投信(2631)の純資産も今後伸びていくことが予想されますが、あえて純資産の低い今でなくても十分に純資産額が伸びてきたことを
※本記事の内容につきましては、個人調べによるものであり、正確性を確保するものではありません。
投資判断はあくまで自己責任でお願いいたします。
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